椿昇Noboru Tsubaki
POST PARADISE PRODUCT(Prototype_02)
大災害がもたらした教訓は、「テクノロジーへの盲信を止め、ヒューマンスケールで思考する自由を取り戻せ」という事である。
マルティン・ハイデガーが警告したように、人間がテクノロジーを生み出したのではなく、
文明以前に存在したテクノロジーというモンスターが人間を操って自らの目的を達成しようとしているのである。
今後おとずれるであろう大地震や津波に対し、私はコンクリートの堤防や原発ではない、
ささやかで美しいプロダクトによって生き延びる可能性を提案したいと思っている。
展示会場
カヌチャリゾート 沖縄県名護市字安部156-2-1
ARTIST
椿昇 Noboru Tsubaki
現代美術家/京都芸術大学美術工芸学科・教授。
1953年京都市生まれ。京都市立芸術大学美術専攻科修了。
1989年のアゲインストネーチャーに「Fresh gasoline」を出品、展覧会のタイトルを生む。
1993年のベネチア・ビエンナーレアペルトに出品。2001年の横浜トリエンナーレでは、巨大なバッタのバルーン《インセクト・ワールド "飛蝗(バッタ)》を発表。
1992年ラホヤ美術館(サンディエゴ)・2003年水戸芸術館・2009年京都国立近代美術館・2012年霧島アートの森美術館で個展開催。
2013年瀬戸内国際芸術祭「醤の郷+坂手港プロジェクト」ディレクター。青森トリエンナーレ2017ディレクター。アーティストフェアKYOTOディレクター。