ARTIST / アーティスト

ART PROGRAM /アートプログラム部門

片桐功敦 Atsunobu Katagiri

片桐功敦

Tale of unborn

「古事記」の中にオオゲツヒメとスサノオのお話があります。その中に排泄物から食糧が生まれるという描写が出てきます。
また、「九想図」という仏教絵画がありますが、こちらには打ち捨てられた肉体が滅んでいく過程が描かれています。
これらふたつが示しているメッセージや目的はそれぞれにあるのでしょうが、わたしには忌み嫌われるものから神聖なものが生まれる、または朽ちていく生命に新しい生命としての植物が宿る
つまり死んだものが次に生きるものを支えているという生命の循環を表しているように思えました。
自分が死んだら、腐った自分の屍にも花が生えてくるんちゃうかと思うと、皆さんはワクワクしますか、それともゾッとしますか。
我々個々の人間は、その命を終えた時、いつか次の新しい命に何かを繋げることができるのでしょうか。
ところで此処、やんばるには人と植物が一体になって、海と山を繋ぐ媒介になるという祭事があります。
安田地区に保存されている「シヌグ」というお祭りで、植物、人、海、山がひとつになるというスケールの大きな物語が紡がれています。
今回の「Tale of unborn」展示に合わせて、僕がみたシヌグの一部をご紹介します。

MOVIE / 動画

PROFILE / プロフィール

片桐功敦

片桐功敦 Atsunobu Katagiri

PROFILE

華道家、花道みささぎ流家元。中学卒業後に米国留学、1994年帰国。 1997年、家元を襲名。2005年、堺市で教室とギャラリーを兼ねた「主水書房」を開設、若手アーティストの発掘、展示や出版など多岐にわたって展開。東日本大震災後の福島を訪れ、原発周辺の地で再生への願いを伝える作品を製作、撮影した『SACRIFICE ―未来に捧ぐ、再生のいけばな』(青幻社)を2015年に上梓。 作品のスタイルは、小さな野草をいけたものから現代美術的なインスタレーション作品まで幅広く、いけばなが源流として持つアニミズム的な側面を掘り下げ、文化人類学的な観点から植物と人間の関係性を紐解くことを目指している。国内外での個展、ワークショップを中心に活動している。

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