2025年2月22日(土)

地域のなかで生きようとするアート 
~ 有楽町と、やんばるの場合 ~

時間:13:00-14:30

やんばるアートフェスティバルのような「地域芸術祭」と呼ばれるアートイベントが全国各地で開催されてきたことによって、アートが美術館やギャラリーの中だけで鑑賞するものではなく、よりそれぞれの生活コミュニティに近い場所で触れることや体験できるものとして認識されてきました。 もちろん地方だけではなく、都市においても 様々なアートプロジェクトが実践されてきたことも。 YAFの会期最終週に開催する本トークプログラムでは、東京駅前に広がる日本有数のビジネス街「大手町・丸の内・有楽町」地区を舞台に、ワーカーとアーティストが共創するパイロットプログラムを次々に展開する「有楽町アートアーバニズム(YAU)」からやんばるへお招きします。 日本の都市(有楽町)と地方(やんばる)という全く別の環境の中にありながら、コミュニティのなかでアートができることとは何か、YAUとYAFがお互い実践してきたこれまでの活動を振り返りながら、ともに考えます。

 

日時
2025年2月22日(土)
13:00-14:30
場所
大宜味村立旧塩屋小学校・体育館
登壇者
井上成(アートアーバニズム・チーフプロデューサー)
山本華(アーティスト)
仲程長治(やんばるアートフェスティバル 総合ディレクター)
吉田山(キュレーター)
モデレーター:松島由布子(編集者)

 

井上成 Shigeru Inoue

三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 担当部長、アートアーバニズム・チーフプロデューサー、東京藝術大学 芸術未来研究場 特任教授。
1987年三菱地所入社、2003年より一貫して大手町・丸の内・有楽町地区の街づくり・コトづくりを担当。個別の施設開発を数多く手掛けたほか、有楽町アートアーバニズムYAUをはじめ、新機能、新事業の企画開発、エリアプロデュース等多岐にわたる。
 


 

山本華 Hana Yamamoto

アーティスト。
1999年千葉県生まれ。ニューヨーク滞在を経て2022年に多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。フィールドワークや日常的な経験から促される人間の変容を通して世界との接点を探索し、その知覚から作品を制作する。主な展覧会に個展「Offset」(美學館 Philosopher’s Stone、韓国 2024)、「Anima in the fog」(Wall_Alternative、東京 2024)、「Encounters in Parallel」(ANB Tokyo、東京 2021)など。2023年、BWA Wrocław Galleries of Contemporary Art(ポーランド)によるアーティストレジデンス”Retreat Art Routes”に参加。
 


 

仲程長治 Choji Nakahodo

1959年石垣島生まれ。2017年より「やんばるアートフェスティバル」の総合ディレクターを務める。琉球・沖縄のアルカイックな陰翳美と色彩感覚をテーマに、写真、デザイン、映像、カリグラフなどジャンルにこだわらない自由な表現活動を行う。主な作品は「すでる ~原琉球のメタモルフォーゼ~」(やんばるアートフェスティバル2018-2019)、「スデル・うまれかわる」(京都国際映画祭2019アート部門)、島猫映画「 Nyaha!」(2018年)、西表島の自然と暮らしをテーマにしたドキュメンタリー映画「Us 4 IRIOMOTE〜生生流転」(2021年、YouTubeにて公開中)。
 


 

吉田山 Yoshida Yamar

山村と都市での生活経験をもとに、土地の歴史、社会インフラ、場所、テクノロジーの再利用について考察し、展覧会やアートプロジェクト、出版、経営などの実践を通じて、社会とのオルタナティブな関係性を構想する。主なアートプロジェクトに、『都市GENEの抽出・反転・流通』(BankART Station,横浜,2024)、『俯いて見る/Gaze this urbs with downcast eyes.』(APRDELESP,CDMX,2024)、『MALOU A-F』(やんばるアートフェスティバル,沖縄,2024)など。