Exhibition

エキシビジョン部門

染谷 聡|Satoshi Someya

『ミストレーシング / SOUVENIRS URUSHI』

本作では現地でのフィールドワークで品物やその装飾について辿り、それらを僕なりに写しなおすことで、沖縄を舞台にした物語を紡ぐ。装飾- それ自体もその行為も- は、ある物事を“しるし”として留め、またそれを伝えるための“読みもの” としての役割を持つ。けれども時勢や見る人の立ち位置によって装飾から読み解ける物語は有機的に変化するように感じる。それは昔話や文様が、伝播の過程でその時々に合わせてその有様を変えてゆくのと似ている。そのような変化やズレ(誤差)は、“伝える”という目的においては“失敗” である。けれど、そこにこそ読み解くべき面白さがあるのではないか。変化やズレには理由があり、人の営みや地域性を垣間見ることができる。

僕はその読み解きを巡って自分の内外に生まれる物語を紡ぎなおすことを仮に「ミストレーシング」と呼ぶことにした。

会場
大宜味村立旧塩屋小学校(大宜味ユーティリティーセンター)

1983年東京生まれ。幼少期をインドネシアで暮らす。京都府在住。2014 年京都市立芸術大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。漆のシンボリズムをテーマに、漆芸(あるいは日本文化)における装飾である「加飾」を糸口に作品制作を行う。

主な展示に「装飾の力」(東京都国立近代美術館工芸館、2009年)、「 IMAYŌ」(UHM Art Gallery / ホノルル美術館、2016年)、「5Rooms」(神奈川県民ホール、2016年)、「Hard Bodies」( Minneapolis Institute of Art 、2017年)、「見立てと想像力-千利休とマルセル・デュシャンへのオマージュ展」(旧淳風小学校、2017年)、「あめのふる穴」(中村屋サロン美術館、2018年)、「Showcase gallery2018」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2018年)などがある。