Exhibition

エキシビジョン部門

谷本研+中村裕太|Ken Tanimoto + Yuta Nakamura

タイルとホコラとツーリズム season7《ムイカーヌシーのコイコイ、ウンガミ様》

旧・塩屋小学校のすぐ側で大きく枝を広げるガジュマルの下にホコラがあります。そこに祀られるのが、この地域の製塩業の祖とされ、沖縄の伝統芸能・組踊「花売りの縁」にも登場するムイカーヌシー(森川の子)です。首里からやんばるへ出稼ぎに出たまま行方知れずとなった父、ムイカーヌシーを訪ねる母子(乙樽と鶴松)の道中記で、家族の再会の舞台として大宜味の村々が登場します。一方、毎年旧盆後初亥の日、塩屋湾を中心に行われるのが、400 年以上続くウンガミ(海神祭)です。ニライカナイの来訪神を迎える集落内での神事、ノロを籠に乗せて沿岸を練り歩くカミンチュ行列、塩屋湾を横切るように競漕する勇壮なウガンバーリーなど、見どころがいっぱいです。今回、私たちはこれら塩屋湾に根ざした物語や風習を追って現場を訪れ、登場する事物を自らの“手” に直接描いて表現しました。私たちの“手まねき” が、風景との出会いに繋がることを期待しています。

 

撮影:麥生田兵吾

会場
大宜味村立旧塩屋小学校(大宜味ユーティリティーセンター)

ゆるやかなユニットとして2014 年から活動を開始。観光のまなざしと独自のユーモアを交えてプロジェクトを展開する。

街に点在する路傍のホコラやそこに使用されるタイルに着目した「タイルとホコラとツーリズム(season1)」(Gallery PARC、京都、2014 年)を出発点に、東シナ海を取り囲む対馬・沖縄・台湾・済州島の土着信仰のホコラを巡る旅行者達のツアーを記録した「season4《一路漫風!》」(京都芸術センター、2017 年)、明治期に広島からの入植によって生まれた北海道北広島と広島との関係を扱った「season6《もうひとつの広島》」(広島市現代美術館、2019 年)など展覧会多数。